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すずの木歯科クリニックは10周年を迎えました

  • 2 時間前
  • 読了時間: 6分

いつもすずの木歯科クリニックにご来院いただき、ありがとうございます。

このたび、当院は開院10周年を迎えることができました。

10年という節目を迎え、これまでを振り返ってみると、本当にたくさんの方々に支えていただいて、今日まで歩んでくることができたのだと、改めて感じています。

今回は、少しだけ私自身のことも含めて、10年間を振り返ってみたいと思います。


「自分自身で一から医院をつくりたい」

私は歯科医師である父の医院を継ぐつもりで、歯科医師になりました。

その頃は、医院を継ぐことに何の疑問も持っていませんでした。

歯科医師になってからしばらくは、勤務医として経験を積むことにしました。しかし、患者さんの診療に携わっていく中で、次第に「せっかくなら自分自身で一から医院をつくってみたい」という気持ちが強くなっていきました。

その思いを父に伝えた時、最初は反対されましたが、「それなら1年間、父の医院で働く」という約束をしました。

そして、その1年間を終えた後、最終的には父にも応援してもらう形で開業することになりました。

当時は勤務医をしていたため、開業する場所選びは休みの日に自分の足で探して回っていました。

場所に縛られない分、選択肢が広がってしまい、東京、埼玉、神奈川、静岡と色々なところを探しました。

なまじ多くの候補地を見たせいで、なかなか場所が決まらず、「本当に開業できるのだろうか?」と不安になることもありました。

そして、運良く今の開業地を見つけることができました。

それでも開業準備は仕事の合間を縫って進めていましたし、妻にも本当にたくさん助けてもらいました。

子どもがまだ小さい中、さらに身重だった妻が、開業準備にも積極的に協力してくれていました。

今振り返ると、あの頃は自分も必死でしたが、家族にも本当に大きな負担をかけていたと思います。


開業当初に抱いていた思い

開業するとき、私には一つの大きな思いがありました。

それは、患者さんに歯や口腔内の大切さを知ってもらい、健康な歯をできるだけ長く維持することで、その方の人生がより豊かなものになってほしい、ということです。

開業後は、場所にも恵まれ、多くの患者さんに来院していただくことができました。

おかげさまで、医院は順調にスタートすることができました。

ところが、開業からわずか3か月後、父が急逝しました。

開業してからは毎日の診療や医院のことで忙しく、父に会うことができないまま時間が過ぎていました。

父に会った最後の日は、私が開業する前でした。そのため、開業後の私の姿を父に見せることはできませんでした。

父の医院を継いであげられなかったことについて、今でも申し訳なかったという気持ちはあります。

一方で、自分で一からつくった医院が無事にスタートし、順調に進んでいる息子の様子を父の耳に入れることができたのは、良かったのかな、と今では思っています。


患者さんの変化が、私たちの喜び

10年間、たくさんの患者さんを診療してきました。

その中で、歯科医師として特に嬉しいと感じる瞬間があります。

それは、患者さん自身の意識が変わり、口腔内の環境が大きく改善したときです。

歯科医院で一生懸命治療をしても、それだけでお口の健康を維持できるわけではありません。

患者さんご自身が歯や口腔内に関心を持ち、毎日のケアや定期的なメインテナンスを大切にするようになることで、初めて良い状態を長く維持できるのだと思います。

だからこそ、最初は歯のことをあまり気にしていなかった患者さんが、少しずつ意識を変えてくださり、何年か経ったときに口腔内が見違えるほど良くなっている。

そんな変化を見ることが、私にとって大きな喜びです。

「歯を治す」だけではなく、「歯を大切にするきっかけをつくる」。

それも、私たち歯科医院の大切な役割の一つなのだと思っています。


スタッフのみんなへ

すずの木歯科クリニックには、長く働いてくれているスタッフがたくさんいます。

10年間を振り返る中で、改めてすごいなと思うのは、一人ひとりが「すずの木歯科クリニックの一員」であるという自覚を持って働いてくれていることです。

「もっとこうしたら良いのではないですか?」

「こうしたほうがいいと思うので、やってみようと思うんですけど、どうですか?」

そんなふうに、自分の意見をしっかりと私に伝えてくれるスタッフがたくさんいます。

それは、とてもありがたいことだと思っています。

中には、それを実行することで自分自身の仕事が増えることもあります。

それでも、医院のため、そして何より患者さんのために、「もっと良くしたい」と考えて行動してくれる。

そんなスタッフと一緒に仕事ができていることを、私は本当に誇りに思います。

スタッフ一人ひとりが、自分の人生の大切な時間の一部を、すずの木歯科クリニックで過ごしてくれています。

だからこそ、私自身、彼女たちには仕事を通して幸せになってほしいと思っています。

「ここで働いていて良かった」と思ってもらえる医院をつくっていくことも、私の大切な仕事の一つだと思っています。


10年間を振り返って気づいたこと

こうして10年間を振り返り、文章にしてみて、私自身にも大きな気づきがありました。

私はこれまで、自分が頑張って医院をつくり、ここまで続けてくることができたと思っていた部分があったのだと思います。

でも、改めて振り返ってみると、決して自分一人の力でここまで来られたわけではありませんでした。

開業を応援してくれた父。

開業準備を支えてくれた妻や家族。

一緒に医院をつくってくれているスタッフ。

そして、10年間にわたってすずの木歯科クリニックを選び、通ってくださった患者さん。

本当にたくさんの人に支えていただいて、今のすずの木歯科クリニックがあります。

10年という時間が、そのことを改めて気づかせてくれました。


初心を忘れず、これからも

日々の診療に追われていると、どうしても目の前の仕事に精一杯になってしまいます。

忙しい毎日の中で、開業当初に抱いていた思いや、周りで支えてくれている人たちへの感謝を忘れてしまうこともあったと思います。

今回、10周年という節目に改めてこれまでを振り返り、初心に戻ることができました。

「患者さんに歯の大切さを知ってもらい、人生をより豊かなものにしてほしい。」

開業したときに抱いていたこの思いを、これからも大切にしていきたいと思います。

そして、患者さん、スタッフ、家族をはじめ、これまで私たちを支えてくださったすべての方への感謝を忘れずに、一日一日の診療に向き合っていきたいと思います。

すずの木歯科クリニックは、これから11年目に入ります。

10周年は一つの区切りではありますが、私たちにとっては新たなスタートでもあります。

これからも、患者さんのお口の健康を通して、その方の人生が少しでも豊かになるお手伝いができる医院でありたいと思っています。

これまで支えてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

そして、これからもすずの木歯科クリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

 
 
 

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